Koreeda Hirokazu
東京都生まれの日本の映画監督、ドキュメンタリー制作者。1962年生まれ。
早稲田大学在学中に映画館に通い、シナリオを読みこむなどし、映画を志す。
大学卒業後テレビ制作会社に入社。主にドキュメンタリー番組を手掛ける。1995年に宮本輝原作の小説『幻の光』を映画化し、映画監督としてデビュー。在籍していた制作会社としても初の劇場映画製作だった。この作品でヴェネチア国際映画祭金のオゼッラ賞を受賞。
2作目の『ワンダフルライフ』(1998)ではナント三大陸映画祭で金の気球賞(グランプリ)を受賞するなど、世界各地で高い評価を受けた。
3作目の『DISTANCE』(2001)では初めてカンヌ国際映画祭のコンペティション部門にノミネートされ、続く『誰も知らない』(2004)はカンヌ国際映画祭にて主演男優賞(柳楽優弥)を受賞する。この作品は日本国内でも評価され、キネマ旬報ベスト・テンで第1位に選出された。
その後も順調に映画作りに取り組み、国内メジャーでも才能を発揮する。『そして父になる』(2013年)でカンヌ国際映画祭審査員賞、『海街diary』(2015)で日本アカデミー賞監督賞を受賞するなど、国内外で高い評価を受ける映画監督である。
その他、映画プロデューサーやミュージックビデオの監督、CM演出等も手掛けている。2014年に独立した。
初期は手持ちカメラなどのドキュメンタリー的な手法を多用した。当時しばしばコンビを組んでいたのはカメラマンの山崎裕。近年は手法も変化しており、『空気人形』(2009)では台湾のリー・ピンビンを撮影に迎えた。『そして父になる』『海街diary』ではフォトグラファーの瀧本幹也が撮影を務めている。
尊敬する映画監督の一人に台湾のホウ・シャオシェン(侯孝賢)を挙げている。
フィルモグラフィー(監督作一覧)
作品名 | 担当 | 製作年 |
---|---|---|
幻の光 | 監督 | 1995 |
ワンダフルライフ | 監督 脚本 |
1999 |
DISTANCE | 監督 脚本 |
2001 |
誰も知らない | 監督 脚本 製作 |
2004 |
花よりもなほ | 監督 脚本 原案 |
2006 |
歩いても 歩いても | 監督 脚本 原作 |
2008 |
空気人形 | 監督 脚本 |
2009 |
奇跡 | 監督 脚本 |
2011 |
そして父になる | 監督 脚本 |
2013 |
海街diary | 監督 脚本 |
2015 |
海よりもまだ深く | 監督 脚本 原案 |
2016 |