賈樟柯/Jia Zhangke
ジャ・ジャンクーは1970年生まれの中国の映画監督。山西省汾陽(フェンヤン)市の出身。
美大生時代にチェン・カイコー監督の『黄色い大地』に影響を受け、1993年に北京電影学院に入学。短編・中編映画を製作する。1997年に卒業制作として16ミリで制作した『一瞬の夢』がベルリン国際映画祭の新人監督賞やナント三大陸映画祭金の気球賞(グランプリ)、釜山国際映画祭ニューカレンツ賞(アジア新人監督賞)を受賞した。
2000年には『プラットフォーム』を製作、ヴェネチア国際映画祭で最優秀アジア映画賞、ナント三大陸映画祭金の気球賞(グランプリ)、ブエノスアイレス国際インディペンデント映画祭で最高賞に輝くなど成功をおさめた。
2006年に、中国の巨大ダム建設にまつわる物語をつづった作品『長江哀歌(エレジー)』を監督し、ヴェネチア国際映画祭で最高賞の金獅子賞を獲得、国際的に注目される存在となり、さらには2013年の『罪の手ざわり』でカンヌ国際映画祭脚本賞を受賞した。
ロウ・イエらと共に「中国第六世代」の代表的存在。故郷の汾陽など、中国の地方都市や田舎町を舞台に、急激に変化する中国と市井の人々を独特の視点で描く作品が多い。また、ドキュメンタリー作品も手がける。『プラットフォーム』以降の作品は日本のオフィス北野が製作に参加している。
妻はジャ・ジャンクー作品常連の女優、チャオ・タオ。
フィルモグラフィー(監督作一覧)
作品名 | 担当 | 製作年 |
---|---|---|
一瞬の夢 | 監督 脚本 製作 |
1997 |
プラットフォーム | 監督 脚本 |
2000 |
三人三色 | 監督 (オムニバス作品) |
2001 |
青の稲妻 | 監督 脚本 |
2002 |
世界 | 監督 脚本 |
2004 |
長江哀歌(エレジー) | 監督 脚本 |
2006 |
四川のうた | 監督 脚本 |
2008 |
罪の手ざわり | 監督 脚本 製作総指揮 |
2013 |
山河ノスタルジア | 監督 脚本 |
2015 |