クリストファー・ノーラン

Christopher Nolan

1970年、イギリスのロンドン出身の映画監督、脚本家、プロデューサー。

イギリスで製作した『フォロウィング』(1998)で長編デビュー。
続いて、アメリカで『メメント』(2000)を監督。弟のジョナサン・ノーランの原案を基にし、時系列を解体・再構成したサスペンスが話題を呼び、2001年のインディペンデント・スピリット賞で作品賞・監督賞・脚本賞などを受賞。同年のアカデミー賞やゴールデングローブ賞にもノミネートされた。

『メメント』での成功でハリウッドに認められ、2002年にはジョージ・クルーニーやスティーヴン・ソダーバーグがプロデュース陣に名を連ねるサスペンス映画『インソムニア』を監督した。
また、2005年から新たなバットマンシリーズの監督に抜擢され、『バットマン ビギンズ』(2005)、『ダークナイト』(2008)、『ダークナイト ライジング』(2012)のいわゆる「ダークナイト三部作」を監督。シリアスなストーリーながら、ダーク且つクールな雰囲気とバットマンの苦悩や葛藤がシンクロし、いずれも大ヒットへと導いた。

また、この間に監督したSFアクションの『インセプション』(2010)もユニークな設定とストーリーで高い評価と興行的な成功を得、アカデミー賞やゴールデングローブ賞等で受賞・ノミネートされた。
2014年にはSF大作の『インターステラー』を監督。2017年には第二次世界大戦を扱った『ダンケルク』の公開が控えている。

脚本は実弟のジョナサン・ノーラン、撮影はウォーリー・フィスターとタッグを組むことが多い。IMAXやフィルムを使用し、CGよりも特撮を好むなどの技術的なこだわりでも知られる。作風はシリアスなものが多く、独特な世界観とプロットで緊張感の高いストーリーを創り出す。

BOX OFFICE MOJOによると、生涯興行収入ランキングでトップ10に入るとされ()、最も成功している映画監督の一人と言える。
また近年ではプロデュース業に関わり、長年撮影を務めたウォーリー・フィスターの監督デビュー作『トランセンデンス』(2014)や、ダークナイト三部作の次作となった『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)では製作総指揮を務めている。

フィルモグラフィー(監督作一覧)

作品名 担当 製作年
フォロウィング 監督
脚本
製作
撮影
1998
メメント 監督
脚本
2000
インソムニア 監督 2002
バットマン ビギンズ 監督
脚本
2005
プレステージ 監督
脚本
製作
2010
ダークナイト 監督
脚本
原案
製作
2008
インセプション 監督
脚本
製作
2010
ダークナイト ライジング 監督
脚本
原案
製作
2012
インターステラー 監督
脚本
製作
2014
ダンケルク(原題) 監督 2017